天照皇大神(てんしょうこうたいじん)
所在地:川崎市幸区南加瀬一丁目2番2号
御祭神:天照大神(あまてらすおおみかみ)、撞榊厳魂天疎向津姫命(つきさかきいつみたまあまさかるむかつひめのみこと)など
御由緒:当社は鎌倉時代末期の元弘年間に建てられ、太田道潅がこの地に築城を企画して参篭した暁の夢に、東北の空に丹頂鶴の舞うのを見て、そこに千代田城を築いたという由緒をもつ。また、明応の頃、小田原北条氏の祈願所となり、早雲の曽孫の氏政によって荘厳優美な八棟造の社殿が建てられ、毎月北条氏の代参を迎えて月次祭を執行した。しかし、北条氏の滅亡時、武蔵の兵の乱により、本殿下の石櫃のみを残して社殿および旧記のすべてを焼失した。のち、江戸時代、天保8年に村民が旧時を偲んで本殿と拝殿を再建し、大正4年に村内5社を合祀した。(神奈川神社庁「かながわの神社」から抜粋)
慶応義塾大学から矢上川をはさんだ丘陵地(加瀬山)に、川崎市立の夢ヶ崎動物公園があります。この公園の北の端に天照皇大神という珍しい名称の神社があります。
この神社は、加瀬山の急な斜面にへばり付くように鎮座します。
御祭神の撞榊厳魂天疎向津姫命は、瀬織津姫(せおりつひめ)と同神とのことです。瀬織津姫は、祝詞(大祓詞)に登場する神です。神職が奏上する祝詞の中の「速川の瀬に座す 瀬織津比売といふ神 大海原に 持ち出でなむ」というくだりを何度か聞いたことがあります。
加瀬山を下った直ぐのところに幸区日吉合同庁舎があります。幸区役所日吉出張所や幸図書館日吉分館が入っています。