だいぶ前(7月20日と7月27日)に放送されたNHK BSプレミアム「終の棲家」のビデオを視聴しました。
在宅介護の問題を取り扱ったドラマです。このドラマは、新米新聞記者の成長物語であり、老人の連続不審死を描いたサスペンスでもあります。
次のようなケースが採り上げられています。
① 老老介護
年老いた妻が、梗塞で倒れてリハビリ中の夫を、在宅で介護している。妻も初期の認知症。
② 嫁ぎ先から娘が通いで介護
酒屋に嫁いだ娘が、寝たきりになった母を、通いで介護。娘は介護の疲れから母の首を絞めかけたことがある。
③ 父の介護のために退職
名古屋に転勤した息子が、心筋梗塞後に認知症になった父の介護について、悩んでいる。勤務先を退職して父の介護をしようとしている。
次のような感想をもちました。
⑴ いやみな感じがなく、サスペンス仕立てで、興味深く見ることができた。
⑵ ドラマを鬱陶しくしないためか、訪問診療の医師、ケアマネージャ、介護ヘルパーなどが、現実離れしたほど、理想的に描かれている。
⑶ 行政の関与について、まったく採り上げていない。
⑷ これもドラマを暗くしないためか、お金の問題を直接には描いていない。介護の問題は、相当部分、お金の問題だという現実があると思うが。
介護の問題には、色々な問題が含まれている上に、人の生き方とか価値観とかも絡んでくるので、誰もが納得するような正解はないのかも知れません。自分なりの正解を探し求めなければならないのでしょう。
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