新田神社(にったじんじゃ)
所在地:東京都大田区矢口1-21-23
御祭神:新田義興公(にったよしおきこう)
御由緒:新田義興公は新田義貞公の第2子で、足利尊氏が謀反を起こしてより、父亡き後、新田一族を率いて武蔵野合戦等を始め各地に奮戦され、吉野町(南朝)の恢復に尽力をされました。そして、終始一貫その忠義を尽くされましたが、正平13年(1358年)10月10日、謀略により、多摩川の「矢口の渡」で壮烈なる最後を遂げられました。その後、義興公の怨霊が現れたり、夜々「光り物」が矢口付近に現れて往来の人々をも悩ますようになり、そこで義興公の御霊(みたま)を鎮める為に、義興公の墳墓の前に社殿が建てられ『新田大明神』として広く崇め奉られました。旧府社。(東京都神社庁「都内の神社の紹介」から抜粋)
この神社は、東急多摩川線武蔵新田駅から徒歩3分ほどの商店街に鎮座します。
手水舎にきれいな水が流れ出ており、ほどよい場所に荷物置き台があるので、気持ちよく手水を取ることができます。拝殿にもよいあんばいに荷物置き台があり、落ち着いて参拝ができました。
しっかりと整備された境内という印象をもちました。また、案内や掲示が丁寧に設置されています。
鳥居をくぐって直ぐのところに、注連縄を巡らせた太いケヤキがあります。案内板には、「この樹齢七百年に及ぶ欅は過去に落雷や戦災によって、幹が大きく裂けているが、毎年新緑の季節には青々とした葉を繁らせる。また古木上部には、とても珍しい「宿り木(植物)」が寄生しており、早春、淡黄色の小花が咲く。このために、この御神木に触れると「健康長寿」「病気平癒」「若返り」の霊験があるという古老の言い伝えがある。」とあります。
社殿の後部には、御祭神の新田義興公が埋葬された、直径約十五メートルの円墳があります。周囲に柵が巡らされています。
境内には、ケヤキ、イチョウ、スダジイ、クスノキ、ヒマラヤスギなどの樹木が茂っています。大田区の「保護樹林(指定日:平成18年9月12日、樹林面積:2,352㎡、指定番号:第98号)」の標識が設けられています。
社務所でお願いして、御朱印をいただきました。