千年神社(ちとせじんじゃ)
所在地:川崎市高津区千年539
御祭神:天照大神(あまてらすおおみかみ)、天屋兒根命(あめのこやねのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、応神天皇(おうじんてんのう)、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
御由緒:天保2年(1645年)1月24日以降、文政元年(1818年)9月に及ぶ棟札のほか、天保8年(1837年)9月建立の石坂供養碑が現存するので近世初頭に建立されたものと思われる。昭和30年1月21日、御嶽社に春日社と神明社とを合祀し千年神社と改称した。(神奈川神社庁「かながわの神社」から抜粋)
この神社の鳥居は、尻手黒川道路に面して建っています。この鳥居をくぐると、直ぐに急な石段です。
石段を上ったところに、あまり広くない平らな土地があり、社殿が建っています。社殿前の広場の廻りに、数本の樹木が生えています。とても明るく、すっきりした境内です。鎮守の森というよりも、地域の集会所という雰囲気がしました。
この神社の秋祭には、千年神社囃子が演じられているとのことです。千年神社囃子は、神田囃子の流れを汲むといわれています(詳しくはこちらから)。
拝殿の後ろに建っている本殿を拝見しました。だいぶ小ぶりな造りです。
神明造に分類されるのだろうが、独特のもののようです。藤日出男『社寺建築の工法』(記事はこちらから)に示してある神明造の様式図例と相当に違うところがあります。例えば、本殿の母屋柱が円柱でなく角柱である、羽目(壁板)が横羽目でなく縦羽目である、小狭小舞(鞭懸)がない、棟持柱がない、など。