小学低学年の子どもが素読(音読)するのに適当な教材はないかと探していたところ、次の本を見つけた。
陰山英男『陰山メソッド徹底反復「音読プリント」』(小学館、2004年)
「陰山メソッド」がどんなものかは知りませんが、本書の特長は、次のようなもの。
・詩、小説、古文、漢文など馴染みのあるものが54編が掲載してある。多くは抜粋。
・B5版で98ページ。
・活字が大きく、総ルビである。歴史的仮名遣いの文章には、読みの振り仮名も振ってある。
・掲載された各文章は、初級編、中級編、上級編に分類してある。
仕事の合間に、試しに、最初から最後まで、実際に数回音読してみました。総ルビなので、迷わず、読むことができます。
たぶん、小学生は、数回音読すれば、暗記できるでしょう。それから、更に、繰り返し音読すれば、定着するだろうと思いました。
本書の最後に掲載してある「外郎売のせりふ」は、とても興味深いものでした。歌舞伎でおなじみの口上です。この際、この口上を暗記しようと思い、朝夕1回ずつ2週間ほど音読を続けました。
1週間位音読を続けていると、急に楽に口上が言えるようになりました。また、外郎売の口上をどのようにすればよいのかと、YouTubeで検索すると、色々の方のものがアップしてありましたので、参考にさせてもらいました。
任意後見契約を締結しているご老人には、頭や声の衰えを心配している方がいるので、本書をお薦めしてみようかと思います。